2022年4月より、白ナンバー車両も運転業務前後のアルコールチェックが義務化となりました。しかし、直行直帰や出張時など、対面でアルコールチェックを行うのが難しいケースもあるでしょう。
ここでは、直行直帰の際にアルコールチェックをスムーズに行う方法を紹介します。
運転者が出社をせず現場に直行し、そのまま自宅に帰る場合、安全運転管理者による対面での酒気帯び確認が難しいのが現状です。対面で確認できない場合、対面に準じた方法でアルコールチェックを行うことが認められています。
声の調子を確認するため、電話やビデオ通話などで対話をすることが必須であり、電子メールやチャットでの報告や確認は認められていません。
現時点(2023年3月時点)ではアルコール検知器の使用による測定・記録は義務化されていませんが、近い将来、アルコール検知器による測定の義務化が予定されています。直行直帰の業務が多い場合、遠隔でも確認できるよう携帯型のアルコール検知器を今のうちに用意しておきましょう。
携帯型アルコール検知器であれば、声の調子だけでなく呼気や顔色もチェックできるため不正やなりすましの防止にもつながります。
運転者が早朝や深夜勤務の場合、安全運転管理者が業務時間外であることも考えられます。酒気帯び確認は安全運転管理者のほか、安全運転管理者の業務を補助する者にも認められていますが、いずれにしても業務時間外であれば対応できません。
運転者がいつどこにいてもアルコールチェックをリアルタイムで記録するには、クラウド型管理サービスが大変便利。測定データが自動的に保存されるため、記録漏れをなくしつつ、管理業務の負担を大幅に軽減させることが可能です。
万が一運転者が酒気帯び運転をしていた場合、安全運転確認者の選定義務違反に該当するとされ行政処分の対象になります。いかなる場合でもアルコールチェックを遂行できるよう、クラウド型サービスを検討しましょう。