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呼気アルコール濃度で引っかかる目安は?

酒気帯び運転とみなされる呼気アルコール濃度の目安は、どのくらいなのでしょうか?ここでは、呼気アルコール濃度や飲酒運転のリスク、従業員が飲酒をした際の注意点などをまとめています。

0.15mg/Lから酒気帯び運転になる

酒気帯び運転とみなされる呼気アルコール濃度は、0.15mg/L以上。血中アルコール濃度に換算すると、0.3mg/L(0.03%)です。

たとえば、「ビール中びん1本」あるいは「日本酒1合」、「ウイスキーダブル1杯」などを飲んだ際、血中アルコール濃度は0.2mg/mL(0.02%)~0.4mg/mL(0.04%)になるといわれています。つまり、ビール中びん1本飲んだだけでも、酒気帯び運転となる呼気アルコール濃度0.15mg/Lに達してしまうということです。

少量でも飲んだ従業員は運転NG

「飲酒運転は絶対にしてはいけない」ということは、誰もが知っているルールです。しかし、「少しだけなら問題ないだろう」「めったに酔わないから、運転できるだろう」と考え、事故を起こすケースがなくならないのが現状です。

飲酒運転が悲惨な事故を起こすリスクを軽視してはなりません。

飲酒をすると、無自覚のうちに集中力や判断力が鈍ります。スピードを出しているのに気が付かなかったり、乱暴な運転をしていたり。とっさの状況になっても正常な判断ができなくなるケースもあります。

また、飲酒後は、動体視力が落ちているため、信号の変化や路上の人や車を認識しにくくなります。さらに、運動神経も麻痺することで、ハンドル操作やブレーキ操作が遅れてしまいます。体の平衡感覚が乱れ、蛇行運転をすることも考えられます。

そのため、飲んだ量に関わらず、飲酒をした従業員は運転できません。

飲酒した翌朝にも注意するべき

飲酒運転を避ける際、「飲酒してから何時間くらいたてば大丈夫なんだろう?」と悩む方もいるでしょう。

たとえば、体重60kgの人がビール中びん1本(純アルコール20g)を飲んだ場合、体内からアルコールが消えるまで4時間ほどかかるといわれています。つまり、深夜に飲酒をすると、翌朝まで体内にアルコールが残っている可能性があります。そのため、飲酒後に睡眠等を挟んでいても、経過時間によっては翌朝の運転で検挙されることがあります。

酒酔い運転と酒気帯び運転の違い

酒酔い運転・酒気帯び運転のどちらも、「体内にアルコールが残っている状態で運転している」という点は同じです。

まず、酒酔い運転とは、「アルコールの影響で、正常な運転ができない恐れがある状態」。直線の上を真っすぐ歩くことができなかったり、呂律が回っていなかったり、正常な受け答えができない場合は、酒酔い運転とみなされます。

一方、酒気帯び運転とは、「体内にアルコールを保有しながら運転している状態」のこと。運転手が酔っているかどうかに関わらず、呼気アルコール濃度が0.15mg/L以上になると、酒気帯び運転として検挙されます。

なお、呼気アルコール濃度が0.15mg/L未満である場合、違反として罰則を与えられることはありません。しかし、0.15mg/L未満であっても、酒に弱く真っすぐ歩くことができないような状態では、酒酔い運転として検挙される可能性があります。

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